20131124

OPEN! hairmake Enchante'

設計監理させていただいた、
美容室 hairmake Enchante' アンシャンテ さんが11月12日にオープンを迎えました。
構想開始から約1年。
計画前の土地を選ぶ段階から携わらせてもらっていたこともあり、
オープンの日は人知れず胸が高鳴っていました。
そして、オープン日より遅れること2日…、さっそく新店舗でカットしてもらってきました!
開放的なカットスペースで心地よい音楽といつもと変わらない楽しい話術が相重なって、
とても満たされた時間を過ごしてきました。

オーナーさんがお持ちだった色や素材、空間構成のイメージ、
お客さんへの配慮などを計画に落し込み、
深夜のココスで何度も構想を練ったものが設計図となり、
施工においてはオーナーさん知人の職人が結集し、
新しいアンシャンテさんが誕生しました。


建物は外装・内装とも白を基調としています。
構成する素材の中には、エイジング加工したレンガや杉板などがあり、
これらが建物に個性と落ち着きを与えてくれています。
そしてこの美容室の見所は何と言ってもカットスペースでしょう。
北面に間口3.6m、高さ4.5mの木製サッシでつくられた大開口をもち、
安定した光が存分に取り込まれます。
カットスペースは天井が高い大きな気積の空間とし、
その他のスペースは穴ぐらのような低くてこじんまりとした空間にすることで、
カットスペースのステージ性を高めています。



今後、より多くの方々がアンシャンテさんによって幸せになりますように!

hairmake Enchante
http://hairmake-enchante.com/


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中斉拓也建築設計 | NAKASAI ARCHITECTS
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北陸 富山 に拠点をおく設計事務所

20131022

オープンハウスを終えて


「願海寺の住居」のオープンハウスは、
お施主さんご自身でも広く告知していただいたこともあり、
2日間で100名ほどのご来場がありました。
お越しいただいたみなさま、有難うございました。
そしてこのような機会をつくっていただいたお施主さまにも感謝、感謝です。。。


ゆっくりお話できなかった方もいらっしゃったので、
あらためて、この住宅について少し触れてみたいと思います。
ここ富山で住宅を設計する場合、
2台分のガレージを屋根付きで・・・ というご要望が多くあります。
そうした時に、このガレージの扱い方によって、
外観や平面計画、予算に大きな影響がでてきます。
単純に家の前にアルミカーポートを別棟でつくる方法もありますが、
そこには何の文脈も存在せず、まちと住宅に無意味な距離をおくことになります。
そうではなくて、ガレージを前に配置した場合でも、
もう少し住宅とまちを緩やかに繋げられるような計画が必要だと感じています。

そういう思いから「願海寺の住居」では、
2台分のガレージを分けて計画することで外観のプロポーションを整えたり、
ガレージの二次的利用を想定した配置や空間づくりを模索しました。
また、その配置によって生まれるアプローチや中庭の空間が半外部の領域になることをねらい、内部空間に面積以上の広さを与えたいと考えていました。
内部において、さらに視覚的な広さを得るために、
室どうしが雁行しながら連続的に繋がる空間構成とし、
動線の向きをあちこちに変え、視野がいろんな方向へ抜けるように操作しています。

2台分の屋根付きガレージを計画することで、
予算上、居住空間をコンパクトにしなければならないこともあります。
そうした場合にただ面積を小さくするだけでは、
息詰まる室内が出来上がってしまうので、
面積以上の広さを感じられる仕掛けが不可欠です。
決まった予算のなかで、
ガレージをもった住宅とまちの関係性を考えるばかりではなく、
居住空間の豊かさの質も落としてはなりません。

今後もお施主さんの要望のうえに、
地域性や場所性、家族柄をよんで、突き詰めて設計していきたい。




20131006

オープンハウス

設計監理をすすめてきた「願海寺の住居」がまもなく完成を迎えます。
このたび、お施主様のご厚意によって、
オープンハウスを行えることとなりましたので、
お時間の許す方は、この機会にぜひお越しいただき、
ご体感いただければと思っております。


日時:10月12日(土)・14日(月)  10:00~18:00

場所の詳細は下の案内リーフレットに記載してあります。

↓画像をクリックすると拡大表示されますので、
プリントアウトなどしてご利用ください。




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20130921

美容院の現場

同年代の粋のいい大工さんに出会う。
いつも覇気があり、よみが速く、手も速いうえに正確。
そして、現場がいつも片付いてて綺麗。
おかげで現場に出入りする色んな職人の方々も仕事がしやすそうで何よりです。

上棟からあっという間に現場が進み、
来週からは徐々に内装工事が始まります。
週末には北面の大開口に納まる木製のカーテンウォールが搬入され、
いよいよこの美容室の「顔」ができあがります。

現場と平行して各ディテールや設備の打合せをおこない、
家具・建具などの施工図チェックも進めていきます。


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20130912

平屋建ての美容院

綾田町で着工した美容院は、建て方を終え、着々と進んでいます。

建物は安定した採光を求め、北側に大開口を設けました。
この大開口に面した場所がカットスペースとなり、
他のスペースとは明確に区別化された、
開放感のあるダイナミックな空間となります。

11月オープンに向けて、
これから熱い監督 兼 大工さんを中心に一気に現場が進んでいきます!
当事務所も2ヶ月間、高い完成度となるよう濃厚な現場監理を続けていきます。


この場所でカットしてもらう日が待ち遠しい…。


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20130831

愛着

お施主さんによる塗装作業にお供してきました。
願海寺の住宅では内装に木を多用していて、
その仕上げ塗装をお施主さんの手によっておこなうことになっています。

今回塗装した木材は、床や壁に使う杉板でした。
塗料は浸透性の自然塗料や
墨汁を水で希釈した塗料を箇所によって使い分けました。
杉板ならではの木目の美しさや木の柔らかさが強調され、
とても艶っぽい仕上りになっています。


今後ずっと住まわれていく家のなかで、
ご自身で工事に携わったところが目に見えて残ることで、
より愛着がわいてくれるといいなぁ…。


住宅や店舗など用途に関わらず、
建築やインテリアが存在し続けるにはそのモノへの愛着が不可欠です。
たとえば、計画過程で構想を練って、練って、練ること、
工事過程では何度も現場の様子を見に行ったりすること、
当たり前のことですが、時間の許す限り、
これらの過程をとても大切にするべきだと思っています。


家は単に買うものではなくて、
施工者・施主・設計者で一緒につくるもの、
そういう感覚をずっと大事にしていきたいです。



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20130717

地鎮祭


昨日は富山市内で計画している美容院の地鎮祭でした。

通例の青白幕(浅葱幕)や紅白幕はなかったものの、
紅白生地のタープテントが設営されていて、
これがちょっと洒落っ気があり、建物の用途と相まってとても感じよく映りました。


これから3ヶ月半ほどの間、工事監理をおこなっていきます。
建物の精度は技術の善し悪しによるところもありますが、
つくる人たちのモチベーションによっても異なってくるように思います。
この現場においても監理の一環として、
監督や職人のモチベーションが少しでも高まるようなコミュニケーションを心がけていきたい。

完成が待ちどおしいです!


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20130617

建て方

先日、願海寺の現場は建て方を迎えました。
現場で土台を据え付け、柱・梁を組立てる作業を建て方といいます。

屋根レベルの異なる4つのボリュームが平面的にも雁行して繋がる構成なため、
単純な作業とは行かず、総勢12人で2日間かけての建て方でした。
そんなにたくさん言葉を交わすこともなく、木材に刻印してある番号と図面をみて、
それぞれの持ち場で淡々と作業を続ける様子はいつも感心させられます。

細かい梁が露出した状態で、外部から内部へと連続する。
車庫・アプローチ・玄関土間がこの屋根の下で一体となります。


屋根の上へ登るのにハマった娘さん、
上から降りてきて大満足なところを1枚!可愛くて大変です。。


1日目の作業が終わったところで、上棟式が行われました。
夏日が続く中での建て方、ご苦労様でした。
今後も安全に工事が進み、良いモノができあがりますように…。

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20130523

現場

願海寺で進行中の住宅の現場は地盤改良を終え、基礎配筋まで進んでいます。
今回の地盤改良は「スクリュープレス工法」を採用。
圧密をかけながら支持地盤まで柱状に穴を掘り、
出来上がった穴に段階的に砕石を投入し、その都度転圧をかけていきます。
これによって元が田んぼで軟弱だった地盤も必要な地耐力を確保!
地盤が固まったところで、基礎工事へ。
配筋検査を終え、多少直してもらわないといけない箇所もありましたが、
全体的にとても綺麗な配筋でひと安心!
捨てコンと配筋が綺麗だと嬉しくなります。

住宅くらいだと、基礎工事の段階では建物がとても狭く感じるものですが、、
この住宅は車2台分の車庫をアプローチと絡めて建築の中に取り込んでいるため、
基礎がとても広く感じました。富山では屋根が架かった車2台分の駐車スペースを
必要とされる方も多く、その場合の平面と立面の計画はとても重要となります。
クライアントと何度も打合せを重ねて意図したことが、
徐々に形になっていき、上棟前は特に何とも言えない期待感が高まります。
6月初旬の上棟に向けて、着々と。

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20130411

OPEN HOUSE 終了


先日の内覧会、不安定な天候だったにも関わらず、
多くの方にお越しいただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

またこのような機会をいただけましたら、
当ブログやHPにて、ご案内させていただきます。


内覧会を快諾してくださったお施主さま、
ありがとうございました。


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20130327

大安吉日



大安吉日の3月27日、
富山市の願海寺で計画している住宅の地鎮祭が執り行われました。

やはり何度経験しても、この催事はいいものです。
冷たい北風が吹くなか、、、宮司さんからも有難いお言葉をいただき、
完全に身が引き締まりました。

新しい現場がいよいよスタートします!



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OPEN HOUSE

設計・工事監理をすすめてきた住宅がまもなく完成します。
計画がスタートしたのは1年半前。
なんとも短く感じた月日でしたが、お施主さまをはじめ、
この計画、工事に携わってもらった方々にも恵まれ、とても充実した日々でした。

そういった皆さんの結集でできた住宅がこのたび、
お施主さまのご厚意により、完成内覧会を迎えることとなりました。

日時は 2013年4月6日(土)・7日(日) 10:00~18:00 です。
場所等の詳細は  http://www.nkstky.jp/info.htm にある案内(PDF)にてご確認ください。

駐車場も確保してありますので、
お気軽にお越しくださいませ!






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20130320

敷地調査

きょうは計画中の新しいプロジェクトの敷地を再確認へ。
計画中は何度も敷地へ行き、その場所から感じることを整理し、
プランや高さ、窓の位置などを検討していきます。
美容院用途のため、動線や明るさ、サイン性、駐車の利便性などなど、
打合せを重ねて、オーナーさんが本当に必要な場をつくっていきたい。



現況は田となっているため、
今後、農地転用を経て計画が進んでいきます。


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20130220

板金の表情

堀の住居では、
内は大工工事、外は外壁工事が進んでいます。
内外とも輪郭がハッキリとしてきつつあり、
徐々に、仕上げへと向かっていきます。
何もなかった敷地に基礎をつくり、柱・梁をくみ、
みるみるうちに屋根、床、壁とつくっていく職人の方々のエネルギーに日々、感心させられます。


今回の外壁材には、主は屋根材として流通している、
アポロルーフ(一段葺) ガルバリウム鋼板を採用しました。
横に通るラインが美しく、下見板張りのような表情をつくれます。

頼もしい板金職人と細部の納まりをこまごまと決めつつ、
確かな腕によって施工が進められます。

中庭に入る光はツヤ消しの鋼板にやわらかく反射し、室内へと注がれます。
足場の撤去と樹木の植込みが待ち遠しい。
ガルバリウム鋼板は、
天候や時間、見る角度によって、色が変わって見え、捉えられる色は様々です。
木のような経年変化を楽しむ材料ではありませんが、
このように光の状態で見え方が異なる面白さも、
この素材がもつ耐久性・防水性などの特長に加わえることのできるちょっとした魅力です。


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20130218

内部造作

大工さん2人体制で内部造作がみるみるうちに進んでいます。
手が早いうえ、綺麗に造作していただき、感謝です。



玄関に入ると、鉄階段、
中庭、樹木、空が同時に目に入ります。



作業が入っていない箇所はいつも整頓されていて、とても気持ちよい現場。
個々の材料が出番は今かと待っているよう、、、


2階は天井・壁の下地が出来上がり、
次は杉 無垢フローリングを床に貼っていく段階です。
裏面とサネの塗装はお施主さんによるセルフ塗装で完了済み。
監督さんと私もお手伝いし、4mの材220枚ほどを塗り上げました。
職人さんにお願いするばかりでなく、
このように現場に入って作業する体験はいいですね。
貼り終えたあとの表面への塗装も楽しみです。



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拠点を富山におく設計事務所

20130131

建築過程におもう



「堀の住居」では12mmの構造用合板を、
外側は大壁仕様、内側は真壁仕様に貼って、耐力壁をつくっています。

写真は2階へ続く階段廊下から中庭の外壁面を見たところですが、
この構造用合板のまま仕上げ!としてしまいたいほど綺麗な状態です。
当たり前のことですが、
建築過程では建物を構成していく材料が素の状態で見えたままで、
そこには現場の方々の作業の跡などがまざまざと残っています。
こういう温度のある建築状態や構造材・下地材の配置などを見ていると、
これらの意匠への活かし方など、、色々と考えさせられることが多いです。

また現場には効率よく仕事をするために
職人さんが考えたいろんな工夫や監督さんの配慮が随所に見られて、
これが現場へ行く際の楽しみの1つにもなっています。



これらの写真から現場は少し進み、
いまは外壁の外張り断熱の施工も終わって、
来週からは外部仕上げとなるガルバリウム鋼板のAT張りがスタートします。

なんとか天気が良くあってほしい…



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